詳細： LPレコード。『It All Comes Down to This』は、少なくとも現時点では、A Certain Ratioの現在のサウンドと言えるだろう。実際、様々な意味で、彼らの本質的なサウンドを最も純粋に凝縮した作品と言えるだろう。13枚目のスタジオアルバムとなる本作は、バンドの主要メンバーであるマルチ楽器奏者のジェズ・カー、マーティン・モスクロップ、ドナルド・ジョンソンの3人だけでレコーディングされた初めての作品だ。オープニング曲「All Comes Down to This」の、ガタガタと鳴り響くドラムロールのイントロが、水っぽいギターの軋む音と、弾むような低音の壁へと変わっていく瞬間から、A Certain Ratioが再び新たな生命の動脈を切り開いたことは明らかだ。このアルバムの10曲は、10の異なったムードを表現している。「Keep It Real」の緊迫感があり、力強く、不吉なグルーヴから、「God Knows」の開放的でさわやかなメロディアスなシンセまで、「It All Comes Down to This」の爆発的な瞬間のすべてが、挑戦的で、しなやかに生きている。