詳細： 1590年ヴェネツィア生まれのアレッサンドロ・グランディは、極めて早熟な才能の持ち主でした。1627年、サン・マルコ寺院でモンテヴェルディの代理を務めた彼は、学者たちから「当時最も偉大なモテット作曲家」と称されています。高く評価されたグランディのモテット集『Celesti fiori』（A464）に続き、アカデミア・ダルカディアは、現存する3つの詩篇集から選りすぐった『Lætatus sum』を刊行します。グランディが詩篇の分野に本格的に進出したのは晩年になってからであり、彼の詩篇集は明らかに壮大な機会のために意図されたものでした。ソリスト、トゥッティ、楽器の関係性は非常に現代的で、テキストの各部分がそれぞれ対照的なテクスチャとスタイルで構成されています。ヴェネツィアのサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャの豪華なパラディオ教会で録音されたこの録音には、宗教音楽の分野でモンテヴェルディと同等と同時代の人々から考えられていた作曲家による壮大で魅力的な傑作が収録されています。