詳細：レゲエミュージック界屈指の深い思想家であるヴォーン・ベンジャミンとクロニックスが、コラボレーション曲「Black Carbon」について語り合う。2021年のアルバム「Polarities」に収録されていたこの曲は、今回初めてアナログレコードでシングル盤化され、ダブバージョンも収録される。シェルドン・バーナード（ベレス・ハモンド、ハーモニー・ハウス）の渦巻くフルートと、デヴィッド・プランスキーの脆くコラのようなマンドリンに彩られ、レゲエ界の双子の知識人は、その独特の繊細な声で、「私たちは皆、同じ炭素から前進している」という内省を語る。この曲のメッセージは、私たちを結びつける一体感と、この絆を弱める一般的な物語や構造への批判を並置している。それは、私たち全員が同じ元素の黒さから生まれたという普遍的な真実、つまり人類全体と創造の全スペクトルに反映されている真実を強調している。しかし、この共通の本質が、社会や政治の領域、特に人間の色彩によって繋がる国家やディアスポラにおいて、いかに認識されず、過小評価され続けているかを、この作品は如実に浮き彫りにしている。A面のボーカルミックスに続き、ティッピー・アイによる贅沢で探求的なダブが続き、楽器演奏が前面に押し出されている。プロデュースはヴォーンとザイオン・アイ・キングス。