アンドレ・ブラッテン - シルベスター (レコード)

アンドレ・ブラッテン - シルベスター (レコード)

商品番号: 7072822374006

通常価格 $21.99


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詳細:ノルウェーのブラックメタルバンド、メイヘムについては多くのことが書かれているが、アンドレ・ブラッテンがスモールタウン・スーパーサウンドにリリースした新作では、このバンドのあまり知られていないストーリーが明らかになる。1993年のデビューアルバムの何年も前の1986年から87年にかけて、ギタリストのオイステイン・アーセス(別名ユーロニモス)は、憧れのミュージシャンとのコラボレーションを求めてドイツへ音楽巡礼の旅に出た。悲劇的にも1993年に元メンバーのヴァルグ・ヴィーケネスによって殺害される運命にあったオイステインだが、実験音楽家のコンラッド・シュニッツラーを探すためにインターレイルの切符を買い、ノルウェーからドイツへ旅した。コンラッドは1968年、西ベルリンで西ドイツのクラウトックインキュベーションクラブ、ゾディアック・フリー・アーツ・ラボを設立した人物で、タンジェリン・ドリームやクラスター(インダストリアルミュージックやコスミッヒェ・エレクトロニックミュージックの発展における重要な実験音楽グループ)の元メンバーでもあった。オイステイン氏はシュニッツラー氏の家の外に座り込み、中に入って話をするまで立ち去ろうとしなかった。彼の粘り強さが報われ、シュニッツラー氏は驚くべきことにメイヘムのために曲を書くことに同意した。その曲は「シルベスター・アンファング」となり、メイヘムの名曲デビューアルバム「デスクラッシュ」の1曲目、そしてイントロダクションとなった。緻密なパーカッションが特徴的なこの曲は、メイヘムのヘビーなライブショーのオープニングを飾る楽曲として今も使われている。メイヘムの創設者、ヨルン・“ネクロブッチャー”・スタッベルードがパーティーでブラッテン氏に「シルベスター・アンファング」の​​裏話を語ったところ、二人はすぐにこのあまり知られていない曲をブラッテン氏にリミックス、あるいはリワークしてもらうことを思いついた。シュニッツラー氏のサウンドと、メイヘムとの奇妙で異例の組み合わせにすっかり魅了されたブラッテン氏は、まずはリミックスを1曲作ろうと考えた。そして最終的に、シュニッツラー氏のイントロとデビューアルバム「デスクラッシュ」のサウンドの両方にインスパイアされた一連の曲が完成した。その結果、コンラッド・シュニッツラー、メイヘム、そしてアンドレ・ブラッテンが融合したような作品が誕生した。「シルベスター」はメイヘムとシュニッツラーの再構築、あるいは解体と再構築と言えるだろう。呼び方は様々だが、このリミックスは、メイヘムの残酷な遺産と、クラスターの初期インダストリアル・ミュージックにおける具象的なループ実験の残響に苛まれながら、これまで彼がレコーディングしたどの作品とも異なる、新たなアンドレ・ブラッテンへと変貌を遂げた。5曲の新曲と50分の新曲を収録。クラウト、テクノ、アンビエント、ブラックメタル、インダストリアル、ミニマリスト、ドローンといった要素が融合した、抽象的で自由な構成のアルバム。ノルウェーのアンダーグラウンド・ミュージックにおける二つの極限のディストピアが見事に融合した作品だ。

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