詳細：ゲートフォールドLP（ブラック・ヴァイナル）。パッド入りインナースリーブと保護スリーブ付き。2枚目のフルアルバム『La Masquerade Infernale』（1997年）で、アークトゥルスは音楽的実験をさらに3つの野心的なステップへと押し進めました。ノルウェー出身の彼らは、ファウストとメフィストフェレスのキャラクターを大まかにベースにした悪魔的なコンセプトと、シュールなサウンド要素を織り交ぜたアルバムを制作することに成功しました。このアルバムは、後にアヴァンギャルド・メタルとして知られるようになるジャンルの代表作と正当に評価されています。フロントマンのガルム（ULVER）によるエドガー・アラン・ポーのオペラ風のパラフレーズや、ICS Vortex（BORKNAGAR）の独特の高音、空間的なエレクトロニック・サンプル、クラシカルな楽器編成、そしてサイケデリックなギターリフと、より「伝統的な」ブラックメタルやデスメタルの要素が融合されています。カール・オーガスト・タイドマンに代わって、才能溢れるギタリスト、クヌート・マグネ・ヴァッレが加入したことで、バンドのラインナップに安定感がもたらされました。「La Masquerade Infernale」は危険なまでに高い目標を掲げた作品でしたが、アークトゥルスは極めて困難な偉業を見事に成し遂げ、これほどまでに異なる要素を融合させ、圧倒的な魅力と圧倒的なリスニング体験を生み出しました。このアルバムは時代を超えて愛され、まさに「傑作」と呼ぶにふさわしい作品です。