詳細：ベルリンを拠点とするアルテミス四重奏団は、強烈で情熱的、そして完璧な音楽的規律を誇り、「音楽的構造を投影することと、即時性を伝えることの間で、常にバランスを保っている」と評されています。ニューヨーク・タイムズ紙のこの評を裏付けるのが、1996年から2018年にかけて同団が行ったすべての録音を収録したこの23枚組CDコレクションです。アルテミス四重奏団は1989年に結成され、オーストリア＝ドイツ音楽のレパートリーにおいて特に高い評価を得てきました。ベートーヴェンが力強い存在感を放つとすれば、このコレクションの射程範囲は東ヨーロッパ、南米、そして20世紀にまで及びます。このボックスに収められた四半世紀近くにわたり、アルテミス四重奏団の編成には変化がありましたが、創設メンバーのチェロ奏者エックハルト・ルンゲは、この変化が「新たなインスピレーションをもたらし、視野を広げ、斬新なアイデアを導入する機会となった」と説明しています。 2015年、ヴィオラ奏者のフリーデマン・ヴァイグレが早すぎる死を迎え、アルテミス四重奏団は悲劇的な喪失に見舞われました。その数日前、アルテミス四重奏団はドヴォルザークの叙情的で胸を打つ「アメリカ四重奏曲」の録音を終えており、今回初めてリリースされます。この画期的なボックスセットには、アルテミス四重奏団のメンバーや彼らと共演したサウンドエンジニアによる回想録を収録した、充実したブックレットが付属します。