詳細：シリア生まれ、ロサンゼルス在住のフォークシンガーソングライター、ベドウィンの2019年リリースのセカンドアルバム。ロサンゼルス在住のベドウィンのラブソングを聴くと、カレン・ダルトンの世界観あふれる歌声、ミニー・リパートンの息の合った誘惑的なボーカル、フランスのイェイェ歌手の落ち着いたクールさ、ジョーン・バエズの詩情を思い出すだろう。彼女のフォークミュージックはノマド的で、時空を彷徨い、新曲「Dizzy」のようにダンサブルなジャムへと展開する。初めて聴いた時は、2019年の作品なのか、それとも忘れられた名曲を掘り出したのかと自問するかもしれない。シンガーソングライターのアズニヴ・コルケジャンが、音楽的にも個人的にも、セカンドアルバムに辿り着いたのは、彼女自身の放浪癖、故郷への回帰、そして好奇心からだったと言えるだろう。