詳細： LPレコードプレス。デジタルダウンロード付き。2022年発売。ブラック・リップスが10枚目のスタジオアルバム『アポカリプス・ラブ』で帰ってきた。トレードマークである威嚇感をまとった本作は、あらゆる音楽の基盤を極低温で変貌させ、ソ連のビンテージシンセ、ベンゼドリン中毒、クーデター、盗まれた勇気、そして確実な破壊といった物語を、沈む黒い太陽を背景に紡ぎ出す。10年ほど前から、バンドは厳格なカントリーのパイオニアから、ロックンロールの歴史を再構築することに躍起になるリンチ的なシュールレアリストへと変貌を遂げた。『アポカリプス・ラブ』は、まるで酒場のジュークボックスから脳裏に蘇ってくるようなアルバムだ。プレイリストは、バスタブをドスンと叩くドゥームグラム、プラスティック・オノのシンガロング、カクテルを振ったスペースエイジ・ポップ、モリコーネの反響、ローファイなアウトサイダー・アコースティック・パンクの間を行き来し、マリアッチのホルン、テルミン、ドラムマシン、ハーモニーがキャッチーなメロディーに溶け込んでいる。