詳細:限定ビニールLPの再プレス。「Pass the Dust I Think I'm Bowie」は、短命ながらも大きな影響力を持ったDangerhouse Recordsが1979年後半にリリースした唯一のフルレングス・レコードで、短くシャープなファンキー・レヴュー風の曲が満載。ところどころにアヴァンギャルドなタッチが散りばめられており、Black Randyはパンクロック界のDavid Peelを彷彿とさせる。アーケードでの寝泊まり、イディ・アミン、麻薬取締局、コインランドリー、精子バンクなど、彼が注射針とアルコール漬けで生きていた破滅的な人生に関するあらゆる曲が収録されている。この「Shaft」の素晴らしいバージョンを聴けば、ランディの思考パターンを完全に理解できるだろう。メトロ・スクワッド(アイズやランダムズといった、所属コンビを休んでいたLAパンクの精鋭たちで結成)が奏でる、全体的にスリージーなグルーヴにぴったりの、安っぽいオルガンの音色を堪能してほしい。タイトでありながらも、奔放な演奏だ。(ブラック・ランディ&メトロ・スクワッドは、1981年の風刺的なパンクロック映画『レディース・アンド・ジェントルメン、ザ・ファビュラス・ステインズ』に出演し、「I Slept in an Arcade」を演奏している。)ブラック・ランディはパンク革命の失われた声の一人だが、商業的な意味でのパンクとは全くかけ離れている。ブラック・ランディ(ジョン・モリス)は1988年11月11日に亡くなった。彼に匹敵する者はいまだいない。まさにその通りだ。