詳細:ブラック・ユフルとスライ&ロビーは、1977年にレゲエ界に突如登場しました。ジャマイカ音楽がゴロゴロと回り始め、その一方でイギリスのパンクが動くものすべてを爆音で鳴らしていた時代です。ブラック・ユフルは、セックス・ピストルズやクラッシュに対するジャマイカからの回答のような存在でした。生意気な態度、挑発的なルックス、レザージャケット、攻撃的な言葉が際立っていました。スキンド・アライブのマイケル・ローズ、ダッキー・シンプソン、プーマ・ジョーンズにサポートされ、説教やラスタ幻想を唱えることなく、キングストンのゲットーに取り残された人々の怒りを叫びました。スライ&ロビーは、数年にわたり、この新世代トリオをTAXIレーベルで遠ざけた後、6～7年前にボブ・マーリー、バーニング・スピア、バニー・ウェイラーといった先輩たちが立ち上げたレーベル、アイランドと契約しました。当時ピーター・トッシュに師事していたリディム・ツインズにとって、ブラック・ユフルは未来的なアレンジメントの理想的な実験場でした。1977年から1980年にかけて、ブラック・ユフルは目覚ましい発展を遂げました。TABOU1がTAXIおよびディガーズ・ファクトリーと共同でリリースしたコンピレーション『TAXI TRAX』は、その軌跡を辿っています。「Abortion」や「Guess Who's Coming to Dinner」といったレゲエのアンセムとなった曲はもちろんのこと、これまでジャマイカでは45回転盤でしかリリースされていなかったヒット曲「No No No」「Sun Is Shining」のカバー、そして『The 5th Dimensions』のオリジナルとは全く関係のない意外な「Aquarius」といったレア曲も収録されています。 TAXIレーベルからリリースされたシングル曲を4面に収録。アンストッパブル・ダブに加え、サウンドシステムで再生するために刻印された100%未発表ミックスを収録したアセテート「ダブプレート」も収録。奇跡的に復元に成功しました。さらに、著名なグラフィックデザイナー、ブルーノ・ティリーがブラック・ユフルの精神を体現したカバーを制作。写真はバンド結成当初から活動してきたエイドリアン・ブートが提供。ライナーノーツは、ジャマイカ音楽に関する数々の記事や著書を執筆し、スライ・ダンバーとバンドにインタビューしたノエル・ホークスが執筆。わずか数年でジャマイカ音楽に革命を起こしたこのバンドを、このタイムカプセルは見事に紹介するものです。