詳細：ベーシスト、作曲家、そしてシンガーとして活躍するブランディ・ディスターヘフトの5枚目のアルバム『サーフボード』（2020年10月30日発売）は、彼女のこれまでで最も完成度の高い作品だ。80代の2人の巨匠、テナーサックスの名手ジョージ・コールマンとブラジルを代表するドラマー、ポルティーニョ、そしてワールドクラスのピアニスト、クラウス・ミューラーを迎え、ディスターヘフトは自身の幅広い関心を反映した多彩なプログラムを、堂々と有機的に導いている。躍動的でハーモニーに優れた彼女のベースラインは、ブルース、メインステム・ジャズ、そして偉大なブラジル・アメリカのソングブックから選りすぐりの楽曲を、アンサンブルで解釈する基盤となっている。彼女は、ソングブックに収録された楽曲と、自身の心に響く歌詞を、脆さと感情的知性を伝える、すぐにそれとわかる声で歌い上げる。そして、数々の独創的なソロにおいて、パートナーたちが設定した高い基準に匹敵する演奏を披露している。