詳細: 1999年に書かれた「Breakfast in New Orleans, Dinner in Timbuktu」は、ブルース・コックバーンがファンに過去から学びつつ、新世紀への期待を抱くよう呼びかける作品です。アルバムの歌詞には、故郷や家族といった馴染み深い場所への旅情と、発展途上国を訪れた際に感じた社会的要請が織り込まれています。そして、コックバーンの男女間の力関係や精神的な神秘主義への考察が、アルバム全体を通して息づいています。
音楽的には、アルバム全編を通して3人の女性ボーカルがフィーチャーされています。ジョネル・モッサーはヒットシングル「Last Night of the World」を含む2曲、カウボーイ・ジャンキーズのマーゴ・ティミンズは官能的な「Mango」とファッツ・ドミノの名曲「Blueberry Hill」のカバーでボーカルを務め、ルシンダ・ウィリアムズは4曲で参加しています。中でも特に注目すべきは「Isn't That What Friends Are For」で、友情を歌った優しい歌が、ウィリアムズの深い感情表現によってさらに胸を締め付けられます。
オリジナルリリースから22年後、『Breakfast in New Orleans, Dinner in Timbuktu』が、黒の180gダブルビニールで再発されます。