詳細: 2枚のアルバム[(2011) The Ones I Love / (2015) One Thing That's For Sure]、数百回のショー、そしてほぼ10年にわたるニューオーリンズでの生活とパフォーマンスの後、コリン・レイクと彼の妻は、ヨットを購入し、家を売り、その時点まで幸運にも共有してきた夢とはまったく別の夢を追いかけることを決意した。レイクがスタジオを去る前の混沌とした1年間、レイクはニューオーリンズのアップタウンにある目立たないレコーディングスタジオにひっそりと出入りし、リリースされるかどうかもわからないアルバムのトラックを制作していた。スタジオの舵取りをしていたのはグラミー賞受賞プロデューサーのエリック・ハイグルで、彼は以前のプロジェクトとはまったく異なるアプローチを取るべきだと判断。今回は、ほとんどの曲を1曲ずつ作り上げていくことになり、通常はボーカルとギターのトラックから始まり、ハイグルのドラムトラック、といった具合に続いていった。レイクがステージを去る頃には、彼らは曲作りと演奏の両面でこのアーティストの最高峰を象徴する8曲のセットリストをほぼ完成させていた。
脱退前の数年間、レイクはこの不安定な時代における最も顕著なテーマのいくつかに取り組んでいた。2015年、南軍旗をめぐる論争が再燃していた頃、ミシシッピ州ハッティズバーグのモーテルで「Cross Over the River」という曲を書いた。また「Last Days of the Dark Age」という曲は、恐怖と暴力に蝕まれた社会の苦痛を力強く瞑想した作品である。その年、レイクは何度かヘッドフォンをつけて、これらの曲やその他の未完成、未発表、未聴のまま宙に浮いたままの曲のラフミックスを、新たな耳で聴いた。
「Stars」や、ヴァンにインスパイアされた催眠的な「Siren's Song」といった曲は、彼の航海時代を予感させるものだった。一方、陽気な「Extraordinary Times」のような曲は、2年間の眠りの中で、より先見の明を持つようになった。彼が再考した作品がこれまでの最高傑作であると確信し、今こそその作品を世に送り出す時だと感じた。
アルバムのタイトル曲は「Forces of Nature」。きらめくエレキギターとメロディアスなピアノのリフが織りなす、エネルギーあふれるブルーアイドソウルナンバーで、レイクと彼の妻が長年共有してきた宇宙的なつながりを地上で表現した比喩に満ちている。