詳細： LPレコード。『The Feeding of the 5000』は、1978年に発売されたCrassのファーストアルバムです。このレコードは、Small Wonder RecordsのオーナーであるPete Stennettがバンドのデモ音源を聴いたことをきっかけに制作されました。音源全体に感銘を受けたStennettは、バンドの通常のシングル盤ではなく、18曲入りの12インチEPに全曲を収録することを決意しました。しかし、ディスクの製造を請け負っていたアイルランドのプレス工場の作業員が、「Reality Asylum」（レコードジャケットでは「Asylum」と表記）の曲内容が冒涜的であるとして取り扱いを拒否するという問題が発生しました。最終的に、この曲は削除され、代わりに2分間の無音部分が挿入され、「The Sound Of Free Speech」と改題された状態でリリースされました。この事件をきっかけに、Crassは自分たちの作品に対する完全な編集権と政治的・法的責任を保持するために独自のレコードレーベルを設立し、「Reality Asylum」はその後すぐに再録音され、拡張された形で7インチシングルとして発売されました。