詳細： 2024年発売。140グラムのブラック・ヴァイナル。トランスジェンダーのフォークシンガー、クリークベッド・カーター・ホーガンにとって、良きものはすべて、何か別のものの腐った切り株から作られる。彼らの新作セルフタイトルアルバム『クリークベッド・カーター』は、信条であると同時にアーカイブでもある。混沌としたカトリックの子供時代における風変わりな関心から生まれた、まばゆいばかりで、心を揺さぶる、そして究極的には素晴らしい楽曲集へと仕上がっている。この8曲入りレコードは、ホーガンのライブショーの親密さと精密さを活かし、クィアフォークとカントリーの新たな境地を築き上げている。ロジャー・ミラー、ボビー・ジェントリー、エリオット・スミス、カレン・ダルトンといったおなじみの精霊たちがこれらの曲に憑りついているが、ホーガンの音楽は、突き詰めれば、彼ら自身の欲望の力から生まれているのだ。賢く、鋭く、率直で、真実な『クリークベッド・カーター』は、何よりも、回復力の表れであり、作り手と聞き手が共に道を切り開くために使う燃える剣である。