詳細:メンバー:カーク・ウィンドスタイン(ボーカル、ギター)、スティーヴ・ギブ(ギター)、レックス・ブラウン(アコースティックギター、12弦アコースティックギター、キーボード、8弦ベース)、パット・ブルーダーズ(ベースギター)、トミー・バックリー、クレイグ・ヌネンマッハー(ドラム)。オーディオミキサー:レックス・ブラウン。レコーディング情報:ミドル・イヤー・スタジオ(フロリダ州マイアミビーチ)、ノイズラボ(ルイジアナ州ニューオーリンズ)、ピエティ・スタジオ(ルイジアナ州ニューオーリンズ)。クロウバーは2001年のアルバム『Sonic Excess in It's Purest Form』以降、活動を休止していた。リーダーのカーク・ウィンドスタインはダウンとの交渉に追われ、メンバー構成は流動的だった。また、クロウバーの悪名高いレーベルとのトラブルは、常に頭痛の種となっていた。しかし、ニューオーリンズ出身の長寿スラッジメタルバンドがこのまま終わるとは考えられず、ウィンドスタインは2003年夏、バンドの再生プロセスを開始した。彼はオリジナルドラマーのクレイグ・ヌネマッハーを起用し、パンテラのベテラン、レックス・ブラウンがベースとプロデュースを担当することを申し出た。さらに、『Down II』のプロデューサー、ウォーレン・ライカーも参加。こうして生まれたのが『Lifesblood for the Downtrodden』だ。リフの芸術への痛烈なトリビュートでありながら、新たな手法でメチャクチャなサウンドを生み出している。ウィンドスタインのボーカルは、怒りに満ちた復讐心に燃える、不当な扱いを受けた魂の唸り声を揺らすことなく響く。しかし、彼のギターワークは、動物的なメインリフの合間に張り詰めたメロディーを紡ぎ出し、ヌネマッハーとブラウンはダイナミクスを損なうことなく、容赦なくリズミカルに演奏する。「Slave No More」における拍子の微妙な変化は驚異的で、曲のパワーを高めると同時に、苦悩に満ちたコーラスを際立たせている。 「Coming Down」はデフトーンズを彷彿とさせ、「Fall Back to Zero」は渦巻く悲しみの淵と爆発的なパーカッシブなコーラスの間を行き来し、「Dead Sun」はアルバム屈指の激しさを誇るウィンドスタインのリフをバックに、テンポを一変させる。(ギターのラインは、大まかにタブ譜にすると「ダ・ナ・ダ・ナ・ダ・ナー[スペース]・ダ・デ・デ・デ・デ…」)『Lifesblood』は『Crowbar』に対する評価を変えるようなアルバムではない。