LP盤。『アナザー・グリーン・ワールド』は、ブライアン・イーノの3枚目のスタジオ・アルバムで、1975年9月にアイランド・レコードから発売された。イーノとレット・デイヴィスのプロデュースで、ロバート・フリップ、フィル・コリンズ、ジョン・ケイルといったゲスト・ミュージシャンが参加している。このアルバムは、イーノのこれまでの作品に見られるロックを基調とした音楽から、70年代後半のアンビエント作品に見られるミニマルな感性へと移行したことを示す作品である。オブリーク・ストラテジーズ・カードにヒントを得た手法を用い、型破りなレコーディング技術や楽器演奏のアプローチを駆使し、歌詞も少なく抑えられている。『アナザー・グリーン・ワールド』は発売当初から批評家から高い評価を受けた。その後の反響も非常に好意的で、多くの批評家や出版物が、このアルバムを史上最高のアルバムのリストに挙げている。