ディアマンダ・ガラス - 神の罰 (CD)
商品番号: 881626619421
詳細: 1986年6月30日、ディアマンダ・ガラスの『神の罰』が出版されたその日、最高裁判所はボウワーズ対ハードウィック事件において、ジョージア州のいわゆるソドミー法の合憲性を支持し、男性間の合意に基づく性行為を犯罪としました。当時、アメリカ合衆国だけで約1万5000人がエイズで亡くなったことが知られていましたが、政府は同性愛者を島嶼植民地に隔離するという提案以外、ほとんど認識していませんでした。2021年末までに、世界のエイズによる死者数は3600万人を超えると予想されています。
「赤死病の仮面」三部作の第一弾アルバム『神の罰』は、エイズ流行への反応として制作された最も衝撃的な芸術作品の一つであり、ディアマンダ・ガラスの芸術性と活動における画期的な作品です。ガラスは、その名声ある歌声を、エイズとその病に苦しむ人々を雄弁に語る手段として、また同時に体現するものとして用いています。
このアルバムは、ガラスによるパンフォニック*な葬送歌をフィーチャーし、デイヴ・ハントが演奏するアナログ・シンセサイザーの伴奏が付けられている。歌詞は主に旧約聖書から引用されており、レビ記の威圧的な立法者たちと、哀歌や詩篇(詩篇22篇、59篇、88篇)の切実な訴えが対比されている。こうして彼女は、現実の疫病や疫病とされる疫病に必然的に伴う魔女狩りを宗教を利用して扇動する者たちを告発している。
『The Divine Punishment』は、1986年のリリース当時と変わらず大胆に響くが、聴く者には共有されたトラウマと、新たな行動への呼びかけが感じられる。ガラスは自身の作品すべてに、圧倒的な歴史の重みを吹き込んでいる。彼女のボーカルワークの催眠的なリズムは、使用されている典礼文と完璧に調和している。ロンドンを拠点とするプロデューサー/作曲家デイブ・ハントによるオリジナルミックスを元に、マスタリングエンジニアのヘバ・カドリーが比類なきクリアさでリマスターした本作は、深い共感、連帯感、そして力強い肉体の力強さを湛えた作品だ。無知と分断が蔓延する新たなパンデミックのさなかに、その怒りと熱狂は、極めて切実なものに感じられる。
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