詳細:限定版のトランスルーセント・パープル・リップル・ビニール。こちらはダイナソーJr.が再結成13年目にカットした5枚目の新しいスタジオ・アルバム『Sweep It Into Space』。当初は2020年半ばのリリースが予定されていたが、疫病の到来により予定通りには進まなかった。しかし、このトリオが完全に集中した時の絶妙な怒りを抑えるには、単なる疫病以上のものが必要だっただろう。そして『Sweep It Into Space』は、ゾーン・ダイヤリングの傑作だ。いつものようにアマーストのビキティーンでレコーディングされた『Sweep It Into Space』のセッションは、西海岸/南東ツアーの後、2019年晩秋に始まった。今回使用された唯一の追加ミュージシャンはカート・ヴァイル。確かに、『Sweep It Into Space』は非常にクールなアルバムだ。いつものように、ルー・バーロウはアルバム収録の12曲のうち2曲を作曲・歌唱し、マーフの純粋なフリントストン風ドラミングは、まるで地獄のゴーカートのようにアルバムを牽引する。ルーの楽曲は相変わらず優雅だ。しかし、ダイナソーJr.が目隠しされた針落としをしているのを聴いていると気づかない瞬間はほとんどない。彼らは、ストゥージズやソニック・ユース、ディスチャージに匹敵する確かなサウンドを持っている。『Sweep It Into Space』でも、彼らは核となる核を失うことなく、独自の世界観を広げ続けている。