詳細: 1980年11月の寒い夜、3000人のジャズファンがケベック州モントリオールのプラス・デ・ザールにあるサル・ウィルフリッド・ペルティエ・ホールを埋め尽くし、ビバップ界の大物6人が出演する活気あふれる夜になると期待されたコンサートに参加しました。「世紀のコンサート - チャーリー・パーカーへのトリビュート」と銘打たれ、史上最高のジャズトランペット奏者のひとりであるディジー・ガレスピーの指揮のもと、ハンク・ジョーンズ (ピアノ)、レイ・ブラウン (ベース)、ミルト・ジャクソン (バイブ)、フィリー・ジョー・ジョーンズ (ドラム)、ジェームス・ムーディー (テナーサックスとフルート) といった伝説の演奏家たちが出演しました。コンサートをプロデュースした地元のクラブのオーナー、ルー・ドゥドゥ・ボイセルは、コンサートを完全録音するという先見の明を持っていました。すぐにコンサートの海賊版LPが限定枚数登場しましたが、その後市場から姿を消し、それらのテープは30年以上も眠ったままでした。この歴史的なレコーディングは、熱狂的な拍手とともにディジー自身の「ブルース・ン・ブギー」で幕を開けます。さらに、「ダーベン・ザ・レッド・フォックス」、「タイム・オン・マイ・ハンズ」、「ゲット・ハッピー」、「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル」、「スターダスト」といった、知名度も高く、クラシック・スタンダードもいくつか収録されています。曲間の掛け合いや気の利いたやり取りからもわかるように、演奏者全員が最高のパフォーマンスで、大いに楽しんでいます。完璧に修復・リマスターされた「コンサート・オブ・ザ・センチュリー」には、80年代初頭のオリジナル盤には収録されていなかったラルフ・レインジャーの「イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー」と、レイ・ブラウンによる8分間の素晴らしいベースソロという2曲が収録されています。