詳細：場所は…ニューヨーク、西57丁目311番地、メディアサウンズ・スタジオA… 日付…1972年8月25日（金）。デューク・エリントンは、以前も何度かそうしてきたように、レインボー・グリルで少人数のグループと演奏しており、翌夜に演奏を終えていました。しかし25日、彼はレコーディング・スタジオにも足を運び、ピアノに向かい、バンドのボーカルであるアニタ・ムーアとトニー・ワトキンスと共に、あまり演奏されていない曲を録音しました。録音はこれまで彼の「ストック」として保管されていましたが、今回初めてこれらの美しい曲が商業的にリリースされました。故シェフ・フフスミットは1994年にこのセッションを聴いた際、「なぜこれらの素晴らしい録音がこれまでリリースされなかったのか理解に苦しむ」と記しています。さて、ついにここに、皆様にお楽しみいただける音源が届きました！珠玉の楽曲の中には、ビリー・ストレイホーン作曲の「ロータス・ブロッサム」の2テイク、デューク自身の「ル・シュクリエ・ベロア」、そして感動的な「マイ・マザー、マイ・ファーザー・アンド・ラブ」といったトラックがあります。「マイ・マザー、マイ・ファーザー・アンド・ラブ」は、デューク自身がボーカルを務め、自ら歌詞を朗読しながら演奏されることがよくありました。この歌詞は、彼個人にとっても、そしてアメリカの黒人コミュニティに関する彼の前向きな物語の一部としても、大きな意味を持っていたことは間違いありません。