詳細:もし英国フォークミュージック界の王族というものが存在するならば、エリザ・カーシーは紛れもなくプリンセス・ロイヤルと言えるでしょう。彼女は英国フォークミュージシャンでシンガー兼ギタリストのマーティン・カーシーとシンガーのノーマ・ウォーターソンの娘であり、13歳で母、叔母(ラル・ウォーターソン)、そして従妹のマリー・ウォーターソンと共にウォータードーターズを結成し、シーンにその名を刻み始めました。その後、ナンシー・カー、両親と共にウォーターソン=カーシーとして活動し、スーパーグループ「ブルー・マーダー」の一員として活動する傍ら、ソロ活動も行っています。彼女は1998年に『レッド・ライス』で、2003年に『アングリカーナ』で、マーキュリー音楽賞の年間最優秀アルバム賞に2度ノミネートされています。また、ビリー・ブラッグとウィルコのアルバム『マーメイド・アベニュー』にもゲスト参加しています。エリザとビリーは、ピート・シーガーのトリビュートアルバム『Where Have All The Flowers Gone』(1998年)に収録されている「My Father's Mansions」でも共演しています。また、2014年には、エリザベス女王誕生日叙勲において、フォークミュージックへの貢献が認められ、MBE(大英帝国勲章)を授与されました。この貴重なデモ音源集は、この類まれな才能を持つアーティストであり作曲家であるエリザの創作過程を、特別な形で垣間見ることができる貴重な機会です。