詳細: 2枚組CDセット。1976年、エルヴィス・プレスリーとRCAレコードの関係は20年目を迎えました。この関係はロックンロール史に残る重要なレコードの数々を生み出しましたが、当時40歳でレコーディングスタジオでの作業に多くの時間を費やしていたプレスリーは、変化を求め、よりカジュアルなレコーディング環境を求めていました。カントリーやアダルトコンテンポラリーのチャートにエルヴィスが再びランクインし続けるための代替案を模索し、エキゾチックな装飾からその名が付けられたエルヴィスの邸宅、グレイスランドの一室「ジャングル・ルーム」を、カジュアルなスタジオに改装するという決断に至りました。 RCAの移動式レコーディング・トラックと長年のプロデューサー、フェルトン・ジャーヴィスの指揮の下、プレスリーは1976年を通して散発的に「ジャングル・ルーム」でレコーディングを行いました。急ごしらえの素材とは程遠く、エルヴィスはカントリーやポップスのカバー(「ブルー・アイズ・クライング・イン・ザ・レイン」「アイル・ネヴァー・フォール・イン・ラブ・アゲイン」「ダニー・ボーイ」「ソリティア」)から、「ムーディー・ブルー」「ウェイ・ダウン」といったエルヴィス・プレスリー後期の名曲まで、幅広い曲作りに取り組みました。これらのセッションは、60年代から70年代にかけてナッシュビルのミュージック・ロウが花開いた時代と、ブルース・スプリングスティーンの荒涼としたアルバム『ネブラスカ』のような、低音で親密なDIYスタイルのレコーディングとの架け橋となることを予感させる独特の手法を示していました。『ウェイ・ダウン・イン・ザ・ジャングル・ルーム』は、これらのセッションを2枚のディスクに再構成し、オリジナル・マスター・テイクとレアなオルタナティブ・テイクを収録し、プレスリーの輝かしい最後の瞬間を余すところなく収録しています。設定の変更によってこれらの素晴らしい録音の威力が弱まることはなく、「Way Down In The Jungle Room」は、城で安らかに過ごしながらも王位を退くつもりのないロックンロールの王の業績に適切な光を当てています。