詳細：チェリー・レッド・レコードでの活動を経て、メジャーレーベル移籍の可能性、ギタリストのモーリス・ディーバンクの脱退と復帰、ポップスターへの道は狭き門、ロビン・ガスリーとのミックス争い、そしてレコードチャートへの衝撃的な進出など、様々な局面を迎えた。ローレンス（「シェール」や「マドンナ」のように、ただの「ローレンス」でお願いします）は、自身のバンド、フェルトで変化を起こさなければならないと悟っていた。クリエイション・レコードという新たなパートナーと共に、10年間でアルバム10枚とシングル10枚をリリースするという計画を実現しようとしていたのだ。このコンピレーションは、そんな日々を見事に捉えている。 当時、クリエイションは急成長を遂げつつあり、アラン・マッギーがその活発な代弁者であり中心人物だった。マッギーはバンドに全力を注いでいた。「ローレンスはポップの完璧さ、息もつかせぬ感性と知性の奔流を成し遂げた。商業的すぎるほど控えめで、ポップすぎるほどアートで、アートすぎるほどポップで。言い換えれば、当時私が愛していた音楽のすべてが完璧に融合されていたんだ」。マッギーは真のスターと呼べる人物をレーベルに迎えられたことを喜び、ローレンスも同様に熱烈な応援者を得たことを喜んだ。彼はその情熱を、キャリアの中で最も集中力を要する楽曲制作や、最もワイルドな実験へと注ぎ込み、そのすべてが本作に詰まっている。