グレッグ・ソーニエ - We Sang, Therefore We Were (レコード)
商品番号: 602309899103
詳細: Deerhoofのサウンドを説明するのはすでに難しい。だからその部分は省略して、これは別の歌手によるDeerhoofによく似ている、とだけ言おう。そして、30年にわたるHoofianの伝統に則り、メロディーは舞い上がり、大ヒット曲のハサミムシが溢れ、ハーモニーは複雑で、キーは頻繁に、そして予期せず変わる。アレンジは常にせっかちな興奮状態にある。感情は高ぶるが、歌い方はたいていファルセットで無表情だ。「We Sang, Therefore We Were」は、悲しみを暗号のように伝える作品だ。
グレッグは、時折歌い加わる数羽の鳥を除いて、全てを演奏している。彼は楽器の数を厳しく制限しており、サウンドはぎこちなく、洗練されていない。グレッグは実に優れたベースとギターのプレイヤーであることがわかった。ディアフーフのバンドメンバーと比べると、やや原始的でスライスが激しいが。ギターソロは、彼の方がより激しい。
しかし、チッペンデール/ソーニエのスピードドラムの狂騒のような曲は期待しないでほしい。作詞作曲は美しく洗練されており、ドラムはほとんど付け足しといった感じだ。この曲はクイーンの曲だ。歌声は高く囁くように、三部合唱に近い。つまり、「We Sang, Therefore We Were」は、アンドリュース・シスターズをフロントマンに迎えたディアフーフのようなサウンドだ。
これは、インディーロック界で最も称賛されているドラマーの一人、彼の音楽性と作曲の多作さに気づいていないファンも多いかもしれないが、彼の心の内を覗く一枚だ。モーツァルト風のコードとサウンドがこのアルバムの随所に散りばめられ、最後は大きなクライマックスを迎える。ドラムが予期せず途切れると、笑うか泣くかのオーケストラの奔流が溢れ出る。皮肉なことに、この非常に生々しいアルバムの中で最も生々しい部分かもしれない。
12月初旬、オースティンでの公演の合間に、サトミ、エド、ジョンと二人で話をしていた。彼らは僕に一人でレコードを作ろうと勧めてくれた。僕自身以外に誰も満足させる人がいなかったので、いつもよりずっと早く完成に至った。ほぼホリデーシーズンまでには完成していた。ローリング・ストーンズの新作が「怒り」を帯びたサウンドになるという発表に興奮した。「そうだ、僕も怒ってる」と思った。しかし、『ハックニー・ダイアモンズ』はパンクロックというより綿菓子のような仕上がりになった。それでニルヴァーナに戻ったんだ。強烈なディストーションに乗せられたキャッチーなメロディー、単純な長調や短調のスケールに囚われない彼らの曲の持ち味、そしてファシズムの偽善が蔓延するこの時代にもなお響き続けるダークな皮肉が、僕はずっと好きだったんだ。
アルバムカバーはすべてテキストで、グレッグが書き下ろした、異種間の不条理でオペラ的な反デカルト主義革命というお馴染みのテーマを扱っている。歌詞はすべてこの叙事詩から引用されている。ホワイトハウス報道官は『魔笛』の夜の女王に、夜の女王は生き残りをかけて夜通し歌い続けるマネシツグミに、そしてマネシツグミは攻撃的で疲れを知らない音楽制作を楽しむ、お決まりのドラァグアーティストに生まれ変わっている。
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