詳細:ハンク・ウィリアムズ3世の3枚目のソロアルバム『Straight To Hell』は、「Satan Is Real」で幕を開けるが、突如悪魔のような笑い声が響き、タイトル曲へと繋がる。安っぽいスリルと危険な生活の証であるこの曲は、まるで空になったバーボンのボトルを窓に立てかけながら、クラシックなストリングスバンドが時速90マイルでコーナーを曲がっていくかのようなサウンドだ。「Pills I Took」や「Smoke and Wine」といった曲にも、オールドスクール・カントリーとケミカルな反抗心が融合したサウンドが流れ、「My Drinking Problem」や「Angel of Sin」といった、それほど脅威的ではない曲でさえ、ラジオで聴くにはあまりにも威勢のよさと荒々しさが強すぎる。ハンク3世がいかに現在のカントリーミュージックの枠に抗い、その形式をいじくり回そうとも、『Straight To Hell』の核には純粋でソウルフルな音楽的ビジョンがあり、それが彼をアウトローとして最も価値あるものにしている。