詳細: 5枚組CDセット。1980年から1981年頃のHumble Pie #2からのスタジオ・アルバム2枚組。さらに1983年のスタジオ録音、1973年と83年のライブ・セットを収録。1969年に結成されたHumble Pieのオリジナル・ラインナップは、スモール・フェイセスのリード・シンガー兼ギタリスト、スティーヴ・マリオット、ザ・ハードのボーカル兼ギタリスト、ピーター・フランプトン、元スプーキー・トゥースのベーシスト、グレッグ・リドリー、そしてアポストリック・インターベンションのドラマー、ジェリー・シャーリー。当初は「Natural Born Bugie」でイギリスのシングル・チャートで成功を収め、1971年の2枚組ライブ「Performance - Rockin' the Fillmore」でアメリカでの大きな躍進を遂げた。フランプトンがスーパースターとしてソロ活動をスタートさせた後もバンドは活動を続け、1975年のLP「Street Rats」を最後に解散した。 1980年に『オン・トゥ・ビクトリー』(CD1)で再結成を果たしたスティーヴ・マリオットとジェリー・シャーリーに、ギタリストのボビー・テンチとベースにアンソニー・“スーティ”・ジョーンズが加わった。見事に復活を遂げたこのアルバムは、シングル「フール・フォー・ア・プリティ・フェイス」で幕を開ける。同じメンバーで1981年には10枚目のスタジオ・アルバム『ゴー・フォー・ザ・スロート』(CD2)をリリース。スモール・フェイセスの名曲「ティン・ソルジャー」のカバーで知られる。スティーヴ・マリオットが『ゴー・フォー・ザ・スロート』リリース後のハンブル・パイ・マーク2解散以降、表舞台から姿を消したため、多くの人から失われた時代として知られるこの時期。CD3とCD4の録音は、アトランタに住んでいたマリオット時代に録音された。 CD3は1982年、テネシー州チャタヌーガのピラミッド・アイ・スタジオで録音され、CD4にはその1年後、オハイオ州シンシナティのアニーズ・クラブでバンドが嵐を巻き起こす様子が収められており、スモール・フェイセスの名曲「Whatcha Gonna Do About It」や、10年前にハンブル・パイを一大コンサートに押し上げた多くの曲が収録されている。さらに10年前まで遡り、このセットの最後はCD5に収録されている、1973年5月6日にサンフランシスコのウィンターランド・シアターで録音されたショーで締めくくられる。ハンブル・パイのポスト・フランプトン時代を紹介するこのアルバムでは、ギタリストのデイブ・クレンプソンとベーシストのグレッグ・リドリーがジェリー・シャーリーのバックコーラスを務め、スティーヴ・マリオットがソウルフルで過激なR&Bベースのハードロックを、ガッツとスピリットたっぷりに披露している。ハンブル・パイは、スタジオ・アルバムでは時折弱められた激しさを見せている。