詳細: Nothing But Netは、ロサンゼルスのプロデューサー/ビートメーカー、Jamma-Dee(別名Dyami O'Brien)のデビューLP「Perceptions」を発表します。Jamma-Deeは、西海岸のモダンファンク/ブギーシーンで活躍するDJ兼音楽プロデューサーとして、自身の名義でのレコードリリースに加え、Joyce Wrice、Mndsgnといったアーティストのプロデュースも手掛けてきました。ロサンゼルスで音楽的な経験を積んだDyamiは、思春期にレコードディギングとビートメイキングに熱中し、Dam-Funk主催の有名パーティーFunkmosphereで活躍。そこでLAファンクシーンのキーパーソンたちと親交を深め、DJ兼プロデューサーとして名を馳せるようになりました。2010年代後半には、ArcaneからEPシリーズをリリースし、NTSラジオで伝説的な番組「Soul In Paradise」の司会も務めました。彼の初のフルアルバム「Perceptions」は、長い時間をかけて制作された作品です。約10年前のスタジオでの実験から始まったこのアルバムは、プロデューサーでありNothing But NetレーベルのボスでもあるOnraの元に届き、プロジェクトの完成までを共に支えました。アルバムのアートワークは、アウトサイダー・ソウルミュージックのコンセプチュアリスト兼画家であるMingering Mikeが手掛けました。O'Brienは数年前に彼の作品を発見し、彼に連絡を取らざるを得なかったのです。アートワーク、レコード、そしてタイトルは、非常に現代的なテーマに触れています。インスタントな満足を求める世界における人生の疎外感、仮面を被り過度に繋がりすぎた社会、歪んだ現実、そして移り変わるアイデンティティ。音楽的には、「Perceptions」はグルーヴの中で生きてきた人生の集大成と言えるでしょう。Benedek、Mndsgn、Koreatown Oddity、伝説のCraig T. Cooper、そしてNBNレーベルメイトのDevin Morrisonなど、数多くのアーティストがコラボレーションしたこのダブルアルバムは、O'Brienの音楽的影響の全てに触れています。ジャマ・ディーは、この15曲を通して、自身が影響を受けたサウンドを統合し、刷新し、そして永続させています。「Perceptions」は、現代のファンクとソウルのプロダクションにおけるマスタークラスと言えるでしょう。