60年代から70年代にかけて、ジェリー・イエスターの名前は名盤でよく見られた。The Association、The Turtles、Tim Buckley、Tom Waitsといったアーティストのプロデュースを手がけたり、The Modern Folk Quartet、Rosebud、The Lovin’ Spoonfulといったバンドで演奏したり、ジュディ・ヘンスキーとの(今や)クラシックとなった「Farewell Aldebaran」に参加したりと、彼は他のアーティストとの共同作業やプロデュースに忙しく、1967年のシングル2枚を除いて、この時期にジェリー・イエスター名義の「ソロアルバム」は存在しなかった。この『Pass Your Light Around』は、1970年代の様々なスタジオで録音された楽曲(中には1964年に彼のブリーカー・ストリートのアパートで録音されたものまで)を集めたものである。これらの楽曲は、詩人/作詞家でありティム・バックリーの共同制作者であるラリー・ベケット(バックリーの『Goodbye and Hello』と『Happy Sad』をプロデュースしている間に知り合った)と共同で書かれ、イエスター自身、ローズバッドのバンドメイトであるデヴィッド・ヴォートとジョン・ザイター、後のローン・ジャスティスのメンバーであるドン・ヘフィントン、さらにはマンハッタン・トランスファーのローレル・マッセらが参加している。イエスターらしい真骨頂として、楽器編成はクラシックなギターを中心としたものから、ストリングス、チェレスタ、ハーモニウム、シンセサイザーまで多岐にわたる。ジェリー・イエスターがグラミー賞受賞者のシェリル・パウェルスキーと共にプロデュースし、全トラックの音源はジェリーの個人アーカイブから採取され、グラミー賞受賞エンジニアのマイケル・グレイヴスによってマスタリングされた。この15曲の未発表トラックは、本来ならイエスターの名前を冠したもう一つの名盤となるはずだったが、今回は彼自身の名前でリリースされる。パッケージには、バリー・アルフォンソによる新エッセイ、写真、歌詞が収録されており、イエスターとベケットへの新たなインタビューによって、楽曲とレコーディングの成り立ちが詳細に語られている。アルフォンソがライナーノーツで述べているように、この作品が世に出るまでに40年以上かかったかもしれないが、「重要なのは、この素晴らしい音楽が40年の闇の後に手に入れられるようになったことだ。その光は決して消えなかった。今、ついに共有される準備が整ったのだ」 収録曲: Pass Your Light Around My Dusty Darling Brooklyn Girl The Whiskey Moon...