詳細: JAZZPAR AWARDSの歴史は、国際的なジャズの権威による評価において、重要な発展を象徴しています。デンマーク・ジャズ・センターが設立し、スカンジナビア・トバクスコンパニがスポンサーとなったこの賞は、ジャズ界において初めて、国際的なノミネート者にコンサート・シリーズの開催だけでなく、像の寄贈と多額の賞金を提供しました。1990年から2004年にかけて、この賞は数名のアメリカ人演奏家に授与されましたが、音楽そのものの歴史を反映して、6名のヨーロッパ人演奏家にも授与されました。各受賞者は、自身の選んだ舞台で演奏することが求められましたが、今回のリイシュー・シリーズに見られるように、複数の地元演奏家が参加するものでした。故ギタリスト兼作曲家のジム・ホールが1998年に栄冠を手にしたのは、振り子効果を意識したからではなく、数十名の候補アーティストの中で、彼の名前が最も満場一致で称賛されたからでした。当時すでに彼のキャリアは40年以上に及び、チコ・ハミルトン、ジミー・ジュフリー、ソニー・ロリンズ、アート・ファーマーといった錚々たる面々との繋がりを想起させるものがありました。これらの偉大なアーティストたち（そしてその他多くのアーティストたち）がホールに見出したのは、卓越した感受性と知性を備えた演奏家でした。彼にとって、協調性は天性でありながら、アプローチは完全に個性的でした。個性が鍵となるのは言うまでもなく、ジムの個性は自信に満ちながらも控えめと言えるでしょう。音楽的には、それが説得力がありながらも簡潔なスタイルへと繋がっています。それは理にかなっていても、あまり目立ちません。そして、この組み合わせこそが、他者のアイデアを受け入れ、矛盾するのではなく補完し合うことを可能にするのです。