詳細：ジョー・ギブスのスタジオから生まれた、ヴィンテージなインストゥルメンタル・ダブ4枚組シリーズの第2弾。彼はソウル・シンジケートやウィー・ザ・ピープルといったバンドのメンバーと精力的に活動し、エロール・トンプソンの卓越したミキシング技術を駆使しています。このアルバムが他の3枚組と一線を画すのは、ロックステディ時代から受け継がれたリズムの数々です。「Chapter Two」はテクニクスの60年代後半の名曲「Queen Majesty」のリミックス、「Peeping Tom」はメロディアンズの「You Have Caught Me」をリミックス、「My Best Dub」は初期ウェイラーズの曲「Hypocrites」をインストゥルメンタルと巧みにダブされたリカットで収録されています。しかし、このアルバムにはヘビー級のロックやワンドロップの楽曲も収録されており、「Angola Crisis」（後に「Uptown Top Ranking」や「Three Piece Suit」といったルーツ・レゲエのヒット曲にも使用されたお馴染みのリズムをベースにしている）や、ボブ・アンディの「Chained」の見事なダブ・ミックスも収録されている。このミックスはダークでミニマルなトーンに大胆なダブワイズ・エフェクトを駆使し、「Third World」と改題されている。第3巻と並んで、このアルバムはアフリカン・ダブ・シリーズの4枚組ディスクの中で最も印象的な一枚だ。