フアン・ワウターズ - 放浪する反逆者 - シー・ブルー (ビニールレコード)
商品番号: 817949036065
詳細:一貫性の中に自由がある。最近まで、フアン・ワウターズはこの言葉に同意していなかったかもしれない。ツアーミュージシャンであり、多国籍市民である彼にとって、移り変わりは常に自然なことだった。しかし最近、ある状況が彼を、一つの場所に留まることの利点を再考させるきっかけを与えた。ワウターズにとってこれまでで最も内省的な作品である6枚目のソロアルバム『Wandering Rebel』は、アーティストが自身の変化、世界が彼をどう見ているか、そして人生に何を求めているのかを見つめ直す作品となっている。
『Wandering Rebel』収録曲は、主にツアーの長期休暇中に書かれたもので、キャリア(「Wandering Rebel」)、恋愛関係(「Amor Amor」)、メンタルヘルス(「Nube Negra」)、そしてツアーによる個人的な負担(「Let Loose」)といったテーマについて率直に歌っている。「Modus Operandi」では、ニューヨークの天気予報で街から逃げ出した人々への不満を吐露している。
COVID-19によるロックダウン開始直後の楽曲。同じくニューヨーカーのグレタ・クライン(フランキー・コスモス)のボーカルが、遊び心のある非難のコーラスに加わる。一緒に歌いたくなる「ミリオネア」では、彼は西海岸に目を向ける。「ロサンゼルスを歩き回るのは難しい/車がないと/僕は恵まれた地域に住んでいる/歩いているなんて怪しい」
ワウターズが歌詞でこれらのテーマにアプローチする明晰さは、音楽にも反映されている。彼のトレードマークである折衷主義は健在だが(『Real Life Situations』の元気なヒップホップのファンは6曲目の「Bolero」を聴くと良いだろう)、今回はより洗練され、彼特有のラテン風のインディーフォークに根ざしている。『Wandering Rebel』には、繊細な要素が散りばめられ、アルバム全体に深みを与えている。「Nube Negra」では雨音とハンドドラム、「Modus Operandi」ではストリングスセクション、「Amor, Amor」では柔らかなヴィブラフォンが用いられている。これらの要素の中にはワウターズ特有のタッチが見られるものもあるが、ブルックリンを拠点に活動するCarlos Hernandez(Ava Luna、Carlos Truly)やブラジルのインディーアーティストSessaによるプロダクション、そしてKline、Luz Elena Mendoza(Y La Bamba)、Zoe Gotusso、Super Willy Kといったアーティストのヴォーカルなど、外部からの影響も感じられる。
『Wandering Rebel』を通して、ワウターズは自身が享受してきた安定感と、これまでの人生を特徴づけてきた放浪的な落ち着きのなさを調和させようと試みている。しかし、最終的には、この二つの要素の相互作用こそが、このアルバムをこれほどまでに力強いものにしているのだ。
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