詳細:オルタナティヴ・ロック・シンガーソングライター、ジュリアナ・ハットフィールドによる2017年リリース作品。「レコードを作るつもりはなかったんです」と、アルバム『Pussycat』についてジュリアナ・ハットフィールドは語る。実際、彼女は作詞作曲のキャリアは休止状態にあり、歌で表現するものはもう何も残っていないと思っていた。レコーディング・アーティストとして20年を経て、ようやくすべてを語り尽くしたのだ。しかし、大統領選挙が起こった。「曲が次々と湧き出てきたんです。それをレコーディングし、形にして、世に送り出さなければならないという切迫感を感じました」。彼女はマサチューセッツ州サマービルにある自宅近くのQディビジョン・スタジオを予約し、ドラマー(ピート・カルデス)、エンジニア(パット・ディセンソ)、そして14曲の新曲を携えてスタジオに向かった。ハットフィールドはドラム以外のすべての楽器(ベース、キーボード、ギター、ボーカル)をプロデュースし、演奏も担当した。レコーディングからミキシングまで、このアルバムはわずか12日半で完成した。 『プッシーキャット』は、昨年のポール・ウェスターバーグとのハットフィールドのコラボレーション、アイ・ドント・ケアーズのアルバム『ワイルド・スタブ』、そしてその前の2015年のジュリアナ・ハットフィールド・スリーの再結成アルバム『ホワットエヴァー・マイ・ラブ』に続く作品だ。『プッシーキャット』は、非常に緊張感に満ち、分断され、燃え上がるアメリカという時代にリリースされた。収録曲は、その空気を反映している。怒り(「When You're A Star」)、反抗的(「Touch You Again」)、嫌悪感(「Rhinoceros」)、そしてユーモラス(「Short-Fingered Man」)、思慮深い(「Wonder Why」)、正義感(「Heartless」)、そして希望さえも(「Impossible Song」、コーラスが「もし私たちが仲良くしようとして/あり得ない歌を歌ったら」)といった歌詞も含まれている。