詳細:ルース・ギップス (1921 - 1999) は、イギリスの海辺のリゾート地、ベクスヒル・オン・シーに生まれました。幼少期、野心的なピアニストである母に育てられ、天才ピアニストとして地元で活躍しました。1937年、16歳でケアード奨学金を獲得し、英国王立音楽大学に入学。作曲家としてもピアニストとしても急速に成長しました。ヴォーン・ウィリアムズ、ゴードン・ジェイコブに師事し、後にオーボエをレオン・グーセンスに師事しました。第二次世界大戦中は、バーミンガム市管弦楽団のオーボエ奏者として活躍し、作曲活動に多くの時間を費やしました。このアルバムに収録されている作品のうち、オーボエ協奏曲、交響詩「蒼ざめた馬の死」、序曲「シャンティクリア」（残念ながら彼女が完成させることのなかったオペラが元になっている）の3曲は、戦時中に作曲されました。交響曲第3番の原稿は1965年11月1日の日付があり、この作品が初めて聴かれたのは、1966年3月19日にギップスがロンドン・レパートリー・オーケストラと共に発表したときだった。プロによる初演は1969年10月29日、ギップスがBBCスコティッシュ管弦楽団を指揮して行われたが、それ以来、現在までほとんど聴かれていなかった。