詳細：ジューン・マクドゥームの名を冠したデビューEPは、彼女にとって大切なあらゆるものをコラージュした楽曲集です。南フロリダのジャマイカ系家庭で育ったマクドゥームは、レゲエミュージックに囲まれて育ち、幼少期の家のあらゆる部屋にレゲエが響き渡っていました。その後、彼女は1960年代、70年代のフォークミュージックとソングライティングへの深い愛情を発見し、育んでいきました。ニューヨークでジャズ演奏の学位を取得するために学んでいた頃、彼女の音楽的パレットは、ジャズや初期ソウルのより複雑な影響を含むように広がりました。彼女が愛するビンテージフォークミュージックには、自分と似たアイデンティティを持つアーティストが不足していることに気づいたマクドゥームは、独自の音楽空間を切り開き、フォークミュージックを新しい、そして異なる聴衆へと届けることがますます重要になっていきました。 ゲイブ・ワックス（サッカー・マミー、スプーン）がミックスを担当したデビューシングル「The City」のリリース後、ジューン・マクドゥームはデビューEPの制作を自ら手掛けることに意欲を燃やした。コラボレーターのエヴァン・ライトと共に自宅でレコーディングとミックスを全て手掛けたマクドゥームは、アナログ録音の手法に魅了され、このアルバムを特徴づけるテクスチャーの探求へと繋がっていった。ヴィンテージアナログと最新デジタル録音を融合させた実験を通して、マクドゥームは、一見相反するジャンルとスタイルを融合させる、深遠で新しい方法を習得した。 ジューン・マクドゥームのデビューEPは、自己発見と自己受容に満ち溢れています。ジョーン・バエズ、デルフォニックス、アルトン・エリスといった、一見すると全く異なるアイコンたちの影響を、シームレスに織り交ぜた、新たなタペストリーへと昇華させる力強さが、このアルバムの魅力です。