空手 - 未解決(ビニールレコード)

空手 - 未解決(ビニールレコード)

商品番号: 825764190619

通常価格 $33.99


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詳細: 1990年代、ダクトテープで繋ぎ止めた財布のように、寄せ集めのアメリカン・アンダーグラウンド・パンク・サウンドを束ねていた統一感は、90年代末には崩れ始めた。新世紀に入って数年、かつてはボストンのKarateのようにスローコア、ジャズ、ポストハードコアを大胆に融合させたバンドに十分なスペースがあったエモ・シーンは、メジャー・レーベルや、メジャーに成りすます中堅インディー・レーベルによって商業化された、型にはまったスタイルにほとんど反映されなくなった。インディー・ロックと重なり合うパンクの要素は、大学ラジオ・チャートという居心地の良い場所から、アメリカン・アパレルの店頭のBGM、そして最終的にはビルボード・チャートへと、ゆっくりと上昇し始めた。この奇妙で重層的な環境の中で、互いに交わることのない複数のサウンドの狭間を縫うようにして繁栄してきたバンド、Karateは、12インチレコード3面を覆う、絶えず変化する魅惑的なロックを届けた。2000年にリリースされた『Unsolved』。Karateは90年代の大半を、パンクの攻撃性とボリュームを洗練された形へと押し上げ、擦り切れた世代の激しさをささやき声へと凝縮することに費やした。静かな瞬間こそが、『Unsolved』全体を通して、抑えきれない激しさの大部分を担っていた。「Sever」のぼやけたギターの軋みとマシンガンのようなドラムの音はさておき、この曲で3人が落ち着いたジャズのメロディアスなインタープレイへと移行した瞬間、そのサウンドはより鋭く響いた。 Karateは『Unsolved』をリリースする頃には、インディーロックへの成熟期を完璧に迎えており、何も知らないパンクに「Halo of the Strange」のコーヒーハウスソウルや「Lived-But-Yet-Named」の官能的なジャズを聴かせれば、一晩中「このバンドは、観客を傷つけたいとでも言うようなDIYバンドで成功してきたんだ」と納得させられるほどだった。しかし、FugaziやUnwoundといったシーンの神々の音楽的共通言語を理解し、その言語を進化させる術を知っているバンドは、Karate以外にはほとんどなく、『Unsolved』のほぼすべての曲がそれを証明していた。哀愁漂う11分間のクローサー「This Day Next Year」を聴いても、神への切ない叫びのように曲の後半で繰り返される物悲しいギターのメロディーから抑えきれないパワーを得られることに気づかなかったのなら、ワープド・ツアーのチケットを買って、10年か20年待って理解した方がよかったかもしれない。

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