詳細：ジェームズ・「ココモ」・アーノルドは、ジョージア州出身のブルース歌手、ソングライター、そして左利きのスライドギタリストでした。1920年代の禁酒法時代にはシカゴで密造酒業を営んでいました。1930年にメンフィスでギットフィドル・ジムという名義でレコードを制作した後、1933年に禁酒法が廃止されるとシカゴでプロの演奏活動を開始し、プロデューサーのメイヨー・ウィリアムズを紹介されてデッカ・レコードでレコーディングを始めました。1934年から1937年にかけてシカゴで定期的にレコーディングを行い、時にはピアニストのピーティー・ウィートストローと共演し、後世に大きな影響を与える多くの楽曲を作曲・録音しました。このお得な49曲入り2枚組CDコレクションは、彼がキャリアを通じてリリースした約40枚のソロ作品から厳選されたA面とB面を収録しています。これらの作品は、彼が幻滅し、自身の作品から得られる収入の少なさに気づき、演奏とレコーディングを諦めるまでの、彼のキャリアを代表する重要な作品群と言えるでしょう。彼の名前の由来となった「オリジナル・ココモ・ブルース」（ロバート・ジョンソンが「スウィート・ホーム・シカゴ」としてアレンジ）、ジョンソンが「ミルクカウ・カーフズ・ブルース」としてアレンジし、後にエルヴィス・プレスリーが録音した「ミルクカウ・ブルース」、「ダスト・マイ・ブルーム（私のほうきを）」というフレーズをブルース用語に導入した「セージフィールド・ウーマン・ブルース」、「シシー・マン・ブルース」など、彼の最も影響力のある曲が収録されています。レコーディング・アーティストとしての短いキャリアの中で大きな影響を与えたパフォーマーの素晴らしさを、このアルバムは魅力的に紹介しています。