詳細： LPレコード。存在には奇妙な均衡が存在する。バランスを保つためには、宇宙は与え、宇宙は奪わなければならない。カイル・クラフトと、今や確固たる地位を築いたバックバンド、ショーボート・ハニーは、このことを痛切に理解している。だからこそ、彼らのセルフタイトルアルバム、思索的でありながらも落ち着きのない『ショーボート・ハニー』は、その波乱万丈の様相を鮮やかに映し出しているのだ。「これは基本的に、不運と幸運が同時に襲いかかることをテーマにしたアルバムなんです」とクラフトは説明する。「そして、どこからともなく愛を見つけたんです。それ以外はすべて最悪でした。人生ってそういうものなのでしょう」。この二面性を最も的確に捉えているのは、宇宙からの激しい反発にもめげず、自分の信念を貫く壮大な「サンデー・ドライバー」だろう。