詳細:演奏者は次のように書いています。「アルバム『Path to the Moon』のレパートリーを選ぶにあたり、プログラムをまとめるさまざまな可能性を探りたいと考えました。異なる作品を並べて配置することは、それぞれの作品の新しく独特な性質を引き出す素晴らしい方法です。ウィリアム・T・ホートンの幻想的なイメージ『The Path to the Moon』は、夜と月の両方をテーマとした作品や、人類の月への旅の探究心を喚起する作品など、即座にさまざまなアイデアを思い起こさせました。ブリテンがチェロとピアノのためのソナタを書いたのは、1959年に人類が作った最初の物体が月の表面に触れてからわずか2年後のことでした。歴史を通してあらゆる文化の人々が月に惹かれ、月からインスピレーションを得てきました。私たちは、武満徹からニーナ・シモン、リリ・ブーランジェからフローレンス・プライスまで、幅広い曲目のレパートリーを選ぶことで、このことを反映させようとしました。」このアルバムでぜひお聴きいただきたいのは、ウォーカーのチェロ・ソナタがブルースやジャズの音世界を彷彿とさせ、美しい叙情性に満ち溢れていることです。私たちは、ウォーカーのチェロ・ソナタが室内楽のレパートリーの定番となるにふさわしいと確信しており、私たち自身の月への道の探求という文脈の中で、この録音を皆様にお届けできることを大変嬉しく思っています。