詳細: 『Felis Catus and Silence』は、東京出身の作曲家兼ギタリスト、レオ・タカミにとって、画期的なアルバム『Children's Song』(2012年)と『Tree of Life』(2017年)に続く、画期的なリリースとなる。タカミは、ウィンダム・ヒル・ニューエイジ・ギター・ヒロイズム全盛期の心を和ませる美学と、野心的でプロセス重視のアレンジによる瞑想的で知的な楽曲を対比させている。ジャズ、クラシック、日本の雅楽といったジャンルからの影響を色濃く表している一方で、アンビエントミュージックの影響は作品の暗黙の基盤となっている。フリンジミュージックの既存のコミュニティとは無縁の活動を続けるタカミは、豊かな音程への根気強いこだわりを通して、この繋がりを巧みに表現している。着実に万華鏡のように展開していく楽曲群は、「自分が生きている時間と場所を正確に意識する」というタカミの創作意図を反映している。レオ・タカミの音楽の、あからさまなほど甘美で美しい旋律美は、この思索的な形式と相まって、タカミのテーマ的なハーモニーを芸術的に際立たせている。「それぞれの曲は生と死、そして次の段階へと進むことをテーマにしている…」1970年生まれのレオ・タカミは、津村英明(別名津村亀吉)にギターを学び、東京で定期的に演奏活動を行っている。