詳細： 「人生についてのアルバムを作ろうとしたんだけど、結局は死についてのものになった」と、ロード・ダイイングのギタリスト／ボーカリスト、エリック・オルソンはバンドの3枚目のスタジオアルバム『ミステリウム・トレメンダム』について語る。新作は死をテーマとしているが（もちろん2枚組のコンセプトアルバムだ）、死の向こう側に何が待ち受けているのかにより焦点が当てられている（同時に、私たちの文化における死への恐怖や、死すべき運命との葛藤も探求している）。このコンセプトのアイデアは以前から温められてきたものだが、ようやく実現に至ったというのは、まさにうってつけと言えるだろう。オレゴン州ポートランド出身のヘビーメタル界の巨匠たちの中心にいるのは、オルソンとギタリストのクリス・エヴァンスで、2人は小学5年生の頃から共に音楽を作り続けている。 2010年、ポートランドのもう一人の有力バンド、Red Fangからオープニングアクトに抜擢され、彼らはまだ名前もレコードもないままLord Dyingを結成した。その後、2枚のアルバムと、VoivodやCrowbarとのツアーを含む数え切れないほどのライブパフォーマンスをこなした。『Mysterium Tremendum』は、オルソンとエヴァンスがバンド結成以来ずっと作りたかったアルバムだ。Lord Dyingのアルバムの中で最も音楽的に多様なアルバムであることは間違いないが、2013年の衝撃的なデビューアルバム『Summon the Faithless』、そして2015年の陰鬱な『Poisoned Altars』を経て初めて実現した作品だ。「これは、バンドが初期にやりたかったことに近い」とエヴァンスは語る。