詳細： 2020年リリース。「国際的なシンセウェーブ・スーパーグループ」というだけで注目を集めるLoveblindだが、2017年から一度もメンバーが揃うことなく音楽を作り続けているという事実は、Loveblindの真骨頂と言えるだろう。Saint Marie Recordsのオーナー、Wyatt Parkins率いるテキサスを拠点とするレーベル代表は、当初はフロリダのCrash City SaintsのJoshua Garmanとタッグを組み、その後すぐにドイツを拠点に活動するボーカリスト兼ソングライターで、Seasurferで知られるDorian Electriqueを、その印象的なほど冷徹なボーカルで迎え入れた。同じくSeasurferのメンバーであるMikel Wegenerがベースに、そしてフロリダのWhimsicalのギタリスト兼ドラマーNeil Burkdollがラインナップに加わった。Electriqueのボーカルを前面に押し出した『Sleeping Visions』は、10曲を通して夢を覚醒状態と同じくらい明晰に解釈することを目指しているが、決して眠気を催すような作品ではない。どちらかといえば、Loveblind のデビューは、メンバーの過去の経歴や距離を単に挑戦としてではなく、超能力として捉えるバンドを紹介している。