詳細:現在のバンドメンバーは、ジョン・フェア、デヴィッド・ガラス、タラ・ヴァンフラワー、そして結成以来唯一のメンバーであるマイク・ヴァンポートフリートです。カルト的な人気はさほど獲得していませんが、ダークウェーブとエセリアル・ロックのスタイルにおいて革新的なグループの一つとして知られています。1995年のアルバム『The Burning Circle And Then Dust』は、AllMusic誌によると「アメリカン・ダークロックの最高峰」であり、1996年のアルバム『Cold』はPost-Punk.comとAlternative Press誌でこのジャンルの最高傑作の一つに挙げられています。Lyciaのサウンドは、豊かなサウンドスケープと、重厚なエフェクトを効かせたギター、ダークな雰囲気のキーボード、重厚なリバーブが効いたドラムマシン、ヴァンポートフリートの陰鬱でしわがれたボーカル、そしてヴァンフラワーの鮮やかでメロディアスな歌声によって特徴づけられています。 Avantgarde Musicは、2021年初頭に1991年のデビューアルバム『Ionia』を初めてアナログレコードでリリースするという栄誉に恵まれ、これを機に新たな楽曲制作のコラボレーションに着手しました。その結果生まれたのが、豊かなスタジオEP『Casa Luna』です。Mike VanPortfleetにインタビューしたところ、彼は『Casa Luna』を2018年の『In Flickers』の続編であり、スタイル的にもテーマ的にもより多様なアプローチをとっていると説明してくれました。 「In Flickers」と「Casa Luna」はLyciaの最も純粋なリリースです。当初は「A Quiet Way to Go」を含むスプリット7インチとして計画されていましたが、曲が増えるにつれてEPへと進化しました。Casa Lunaには、ジョン・フェアとマイク・ヴァンポートフリートが1989年に書いた初期のシンセベースの曲(「Except」と「Galatea」)の再録音が収録されており、以前はラフなデモの形でしか聴けませんでした。このEPでは、マイク・ヴァンポートフリートとジョン・フェアが1983年に探求したスペイン/フラメンコスタイルへの関心も再燃しています。タラ・ヴァンフラワーのよりヘビーな作品を作りたいという願望と、デヴィッド・ガラスのヘビーミュージックのバックグラウンドが「Do You Bleed?」へと繋がり、マイク・ヴァンポートフリートの古いアートロックやエレクトロニックミュージックへの関心が「Salt & Blood」へのシーケンスブレイクへと繋がりました。