詳細：ダブルビニールLPプレス。フランス生まれ、LAを拠点に活動するエレクトロニック/ドリームポップ・バンドM83による2016年作。待望の『Junk』は、M83にとって5年ぶりのスタジオ・アーティスト・アルバムというだけでなく、2011年のリリースでM83をメインストリームに押し上げた『Hurry Up, We're Dreaming』の続編でもあります。では、なぜゴンザレスは続編から身を引き、ベックやスティーヴ・ヴァイといった意外なアーティストに取って代わろうとしたのでしょうか？ まさか、スティーヴ・ヴァイ？ 一時代を築いた伝説のギター・ヒーロー、あのスティーヴ・ヴァイが？ 2016年のM83のアルバムに？ 皮肉なことに、ゴンザレスは自身の音楽的存在感を「消そう」としたことで、『Junk』はこれまでで最もパーソナルな作品の一つとなり、一切の妥協を許さなかったと言えるでしょう。 『Junk』で、M83はゴンザレスが言うところの「整理された混沌」、つまり互いに共存するようには作られていない曲の集まり、それでいてなぜか調和しているものを作り出すことに成功した。「M83のアルバムを作るときはいつも、自分のやり方でやろうとしている。今回のアルバムも同じだ」とゴンザレスは語る。「何をしようと、どんな影響を受けようと、結局は自分らしいサウンドになる。ミュージシャンとして、私はただ、聴く人をどこか別の場所、自分の世界を超えた場所へ連れて行こうとしているんだ」