詳細:ブラジルの作曲家、ピアニスト、そしてプロデューサーであるマリオ・カストロ・ネヴェスと彼のグループ、サンバSAが1967年に発表したセルフタイトルアルバムは、品格に満ち溢れています。60年代のボサノヴァ、ジャズ、サンバの典型的なサウンドが息づいています。セルジオ・メンデスの最高傑作、タンボ・トリオ、ミルトン・バナナに匹敵する作品と言えるでしょう。軽快なリズムで、時にイージーリスニング的な要素も持ち合わせていますが、クールな自信に満ち溢れています。
このアルバムは長年にわたりDJやコレクターに愛され、ジル・ピーターソンやニコラ・コンテといったアーティストのコンピレーションにも収録されています。アルバムの目玉の一つである「Candomblé」は、カット・ケミストが自身のトラック「Povo de Santo」でサンプリングしています。「Naña」はパンチの効いた軽快な曲で、ダンスフロア・ジャズ的な魅力を備えています。素晴らしくキャッチーな「Vem Balançar」は、ボッサ・シャッフルの傑作です。アルバム全体を通して素晴らしい聴き心地で、枠組みはしっかりと守りつつも、期待以上の価値を提供しています。