詳細:健全と革新という言葉をアーティストを表現するのに同時に使うことはあまりないが、ミーン・メアリーに関してはまさにそうだ。彼女はまたしても、リスナーを物語と音の魔法の世界にまっすぐ連れて行ってくれるアルバムを携えて登場する。「Portrait of a Woman」は、型通りのスタジオ録音ではなく、聴くたびに生き生きとしてくるような精巧な作品だ。メアリーはプロデュースから作曲、演奏までアルバムのあらゆる側面に関わっているが、彼女の家族を含む才能豊かな人々も彼女の仲間に加わっている。彼女の兄、フランク・ジェームスは、バリトンの声とユニークな12弦ギターの演奏で、曲にさらなる楽しさを加えている。彼女の母、ジーン・ジェームスは多くの曲で共作者である。メアリーとジーンは2人とも受賞歴のある小説家なので、このアルバムがユーモアとどんでん返しに満ちているのも不思議ではない。歌詞と曲は、メアリーのバンジョー、ギター、バイオリンのきらめく楽器演奏とシームレスに絡み合っていますが、聴く人を「Bridge Out」の標識を通り過ぎて「No Man's Land」にまっすぐ連れて行き、「Clouds Roll By」を永遠に眺めていられたらいいのにと願わせるのは、メアリーのしびれるような声です。