詳細：スウェーデン出身のスケートパンク4人組、ミレンコリンが7年ぶりのアルバム『True Brew』で帰ってきた。20年以上もの間、オリジナル・バンドのメンバー構成を保ってきた強い絆と平等主義の政治を反映したタイトルの『True Brew』は、バンド結成のきっかけとなったパンクのルーツへの回帰だ。「バンドを始めて以来、私たちは新しいレコードを出すたびに新境地を開拓しようとしてきた」とボーカル兼ベースのニコラ・サルセヴィッチは語る。「他のアルバムが以前の私たちからどんどん遠ざかっていたとしたら、今作は私たちをスタートさせたパンクロックの核心を、より深く掘り下げているんだ」。しかし、これを懐古主義と呼んではいけない。『True Brew』は音楽的には、疾走するドラムと高速でテクニカルなリフを通して、ミレンコリンが初期に受けたバッド・レリジョンやNOFXなどの影響を取り入れている一方、歌詞ではバンドがこれまでにしたことのない方法で現代の社会政治的問題に取り組んでいる。傑出したトラック「Sense & Sensibility」を例に挙げましょう。サルセヴィッチは、母国スウェーデンにおけるナショナリストや人種差別政党の蔓延という問題について歌っていますが、これは西洋世界のほぼどこにでも当てはまるものです。一方、アルバムのタイトルトラックは、長年ファンがミレンコリンに期待してきたような、普遍的なメッセージを持ったポジティブな曲です。