詳細:モグワイは10代の頃から計画なしに活動を続け、マスタープランを練るための秘密会議も開かれていない。これほど長く活動を続け、これほど多くのアルバムをリリースしてきたバンドは稀有だ。10枚ものアルバムをリリースしながらも、失望や創作上の誤った方向転換は一切ない。
何を期待するかは分かっていても、同じものは決して得られない。超越的でありながら驚きに満ちた『As The Love Continues』は、モグワイが今もなお日常からの慰めを提供し、頭の中で作り上げているどんな映画にもサウンドトラックを提供し続けていることを示している。
『As The Love Continues』は当初アメリカでレコーディングされる予定だったが、パンデミックの影響でウスターシャー州に場所を移した。プロデューサーのデイヴ・フリッドマンは海を隔てて離れているにもかかわらず、セッション中はまるでオーウェル風の抑圧者のように振る舞った。パンデミックによるこの必然的な状況はすぐに日常となり、彼らに少しばかりの時間をもたらした。このアルバムにはアティカス・ロス(「Midnight Flit」)とコリン・ステットソン(「Pat Stains」)が参加しており、モグワイのデビューシングル「Tuner」/「Lower」のリリースからほぼ25年後にリリースされる。
当面はアルバムを演奏することはできないが、モグワイのスチュアート・ブレイスウェイトは、この音楽が、あなたを今いる場所とは違うどこかへ連れて行ってくれることを願っている。「あなたが本当に素晴らしい場所にいるなら別だが、そうでないなら、なぜこんな奇妙な音楽を聴いているんだ?」