詳細：バーミンガムの戦争で傷ついた工業地帯からブルックリンの荒れ果てたバーや地下室まで、ヘヴィメタルの労働者階級のルーツに宿る本質的な原点から生まれたネオン・ナイトメアは、まるで夜に潜む幽霊のように現れ、伝統を引き継ぐ。悩める人々のための、悩める音楽。太陽の下には新しいものなど何もない。しかし、影の中にはまだチャンスがあるかもしれない。そして、Faded Dreamがきらめく鋼鉄から形作られたのは、まさにその影の中だった。 タイトルが全てを物語る、ネオン・ナイトメアのデビューアルバム『Faded Dream』は、感情の起伏と暗く陰鬱な雰囲気が融合し、かつて青春時代の興奮と驚きに彩られていた過去への憧憬を呼び起こす。壮大なリフを基盤に、テクニカラーの幻想とサイケデリックな装飾に浸った圧倒的なスタジオプロダクション、そして不気味なゴシックバリトンから高揚するヘビーメタルのメロディアスさまで滑らかに歌い上げるドラマチックなボーカリストを擁し、ドゥーム、サイケ、シューゲイザー、オルタナティブメタルが、ここ数年で聴かれたことのないような形で交差する交差点となっている。 瞬きすれば見逃してしまうほどだが、紛れもない無表情な風刺的な要素がフェイデッド・ドリームにも貫かれており、ネオン・ナイトメアは「ゴス寄りのメタルバンド」というありがちな、露骨に悲観的な気まぐれや自意識過剰な憂鬱さを巧みに回避している。フェイデッド・ドリームは、真摯な不吉な予感や真の憂鬱との対峙を描きながらも、泥沼に陥ったり、スリルを求める娯楽や楽観的な魅力への傾倒を放棄したりすることは決してない。生み出されるサウンドは、ヘヴィメタルの歴史において、数十年にわたる様々な重要な形で生き続けてきた。そして、ネオン・ナイトメアは、そのサイクルを継続するためにここにいるのだ。