詳細: 180gmビニールLP限定プレス。ペイル・ファウンテンズは1980年、ミック・ヘッド(当時)を中心に、ベースのクリス・マッカーフィー、ドラムのトーマス・ウェラン、トランペットのアンディ・ダイアグラム、ギタリストのケン・モスがリバプールで結成。1982年後半にヴァージン・レコードと契約したこのアルバムは、シンガーソングライターのマイケル・ヘッドの作品が音楽界に初めて知られるきっかけとなった。1984年2月のリリース当時、ヘッドは『パシフィック・ストリート』を「ベスト・ヒット集みたいなアルバムだけど、ヒット曲がない!」と評した。このアルバムは80年代ポップス全体の野心だけでなく、リバプール・シーン特有の特異性も示しており、あらゆる作品に愛と(アーサー・リーの)愛を注ぎ込んでいるかのようだ。このアルバムは、10年代初頭のポストパンクやファンクから離れ、よりメロウでボサノバの影響を受けたポップスを目指した流れを反映している。「Unless」や「(Don't Let Your Love) Start A War」といった曲がなぜ大ヒットせず、スタンダードとして認められていないのか、理解に苦しむ。それから40年近く経った今でも、マイケル・ヘッドはハードコアなファンから崇拝されており、その後結成したバンド「Shack」や現在のバンド「Red Elastic Band」など、新作が次々と高い評価を得るたびに、より広い世界が彼を新たに発見している。しかし、すべては「The Pale Fountains」から始まったのだ。